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テーマのある旅
海から訪ねる鞆・尾道
 
  平安時代に荘園米の積出港となって以来、800年の歴史を持つ尾道。
潮待ち、風待ちの港として、多くの歴史を刻んだ鞆の浦。
江戸時代には、ともに北前船の寄港地として栄えた鞆の浦と尾道が
潮風が心地いい、観光クルーズで結ばれた。
瀬戸内の海の青さと
島々の緑が目に眩しい50分ほどの船の旅・・。
海から眺める古い港町の情景に、
いちだんと旅の期待が膨らんだ。
 
1.文化の薫る港町、尾道
瀬戸内海観光の人気スポット、鞆の浦~尾道を結ぶ観光クルーズが評判を呼んでいる。土・日・祝日の運航で一日2往復。乗船時間は約50分。眺望のいい高台から眺める多島美も素晴らしいが、船のデッキに立ち、箱庭のような美しい情景を眺めると旅の楽しさが一段と増してくる。尾道駅前桟橋から乗船した。港を出ると千光寺山の中腹や麓に、“古寺の町”尾道の景観が広がる。すぐに珍しい兄弟橋の「尾道大橋」、「新尾道大橋」が出迎えてくれる。潮風を受けながら、瀬戸内海のきらめきを眺める。青い海と緑の島々のコントラストが眩しい。アーチの美しい内海大橋を過ぎると、やがて、「阿伏兎観音」(あぶとかんのん)の姿が目に飛び込んでくる。急流の阿伏兎瀬戸の石垣に築かれたこの観音堂は、航海の安全を祈ると共に、その常夜灯はかつては灯台の役割を果たしていた。このあたりになると小さな鯛釣り船が行きかう。緑屋根の「福寿堂」が印象的な「弁天島」が見えてきた。鞆港のシンボル、常夜燈が近づいて来る。もうここは活気ある漁港、鞆港。鞆の浦の情景に心が躍る。
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