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テーマのある旅
世界遺産からのメッセージ
 
  人類の宝、世界遺産は、
私たちを強く揺り動かすメッセージを発している。
深い弥山原始林に抱かれた、朱の厳島神社を見たとき、
多くの人は、”自然と人間の共生”という言葉の意味を実感する。
被爆した姿のまま、川面に佇む原爆ドームを見たとき、
広島の人々の平和と再生への強い意志を感じる。
次代に継承したい鉱山遺跡として、その価値に世界が注目した石見銀山。
1996年に「厳島神社」と「原爆ドーム」、
2007年には「石見銀山」が世界遺産に登録された。
それらの世界遺産は、訪れる世界中の人々に今日も静かに語りかけている。
 
1.緑の原始林、青い瀬戸内の海、朱の社殿
海に浮かぶ朱塗りの大鳥居と厳島神社の社殿の美しさを堪能するには3度眺めると良い。まず、対岸から弥山原始林に抱かれた宮島の全景を眺める。次に宮島へ向かう船の上から海に浮かぶ社殿を眺める。そして、神社の回廊をゆっくりと歩きながら細部を眺める。すると気づくことがある。1400年の歴史を持つ厳島神社がいかに自然と調和しているかを・・。山岳信仰の霊峰として人の手が入らなかった弥山原始林には、瀬戸内海地方や西南日本の特徴ある植物が残っている。人類のかけがえのない宝として、厳島神社とともに弥山原始林が世界遺産に登録されている意味がわかってくるのである。
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3.価値のある鉱山遺跡 世界遺産 石見銀山
2007年に世界遺産に登録された石見銀山。その代官所跡から続く大森地区は、武家屋敷と町家が入り交じって建ち、採掘で栄えた江戸時代の面影を伝えている。民家を改造した洒落たカフェやギャラリー、ショップも近年増え、レトロモダンな町めぐりが楽しい。上流にある銀山地区には、内部に入れる間歩(坑道)跡や坑夫の安全と供養のために造られた寺などが残り、銀採掘の歴史をとどめている。
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2.平和と再生のシンボル、原爆ドーム
1915年、元安川のほとりに広島県産業奨励館が完成した。この建物は、当時日本で活躍していた第一級の建築家ヤン・レツルによるもので、広島の人々は、モダンな建物の美しさに魅了されたという。1945年8月6日。一発の原子爆弾が広島のまちに投下され、その真下にあったこの建物は姿を変え奇跡的に残った。原爆ドームと呼ばれるようになったこの建物の存続については市を二分したが、1966年、当時の広島市長が存続を決断。市民や世界中の人々からの募金が保存活動を支えた。それから30年以上を経た1996年、原爆ドームは、世界遺産に登録され、人類に平和と再生のメッセージを伝えるかけがえのない地となった。
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